東光寺グランドでの練習
2月26日(土) 於:東光寺グランド
東光寺グランドでの練習を行いました。
今日も学校・コロナで欠席の選手がいましたが、マンツーマンでの
しっかりとした指導が出来ました。
今日は、試合で勝つ為、又高校へ行ってベンチ入り出来る為の4つ
の作戦を練習しました。
➀エバース
➁セーフティーバント
➂バスター
⓸セーフティースクイズ
エバースとは、バントの構えからバットを引いて投球を見送る作戦
を言いますが、それだけでは効果が少ないので、バッティングの構
えからセーフティーバントをする様に見せかけて、バットを引いて
投球を見送る練習をしました。
コツは、投手が投球に入りステップした時に素早くセーフティーバ
ントの構えをして、投球を見送る事です。
上手いピッチャーは、真ん中に投げてセーフティーバントをさせて、
アウトを狙いに来ますが、そこでストライクを取られても、それで
いいんです。
ピッチャーの投球リズムを崩すのが狙いだからで、投げようとした
時に、大きな声でワッと大きな声を出したらびっくりしますね。
それは聴覚を使って驚かす事ですが、エバースは視覚を使って驚か
す事で、投げようと思って打ちに来るだろうと思った時にいきなり
バントの構えをされると力が緩むもので、それをやられると必ず投
球リズムが崩れ、本来の投球が出来なくなるものです。だから動き
出すのをうんと遅らす事がコツです。
中学野球なら、コントロールの悪いピッチャーなら面白い様にフォ
アボールを出してくれると思います。
セーフティーバントは、これ程攻撃的な作戦はないと思っています。
バッティングはどこに飛んで行くか分からず、確率を上げる為にい
かに芯で捉えるかを大切にしますが、セーフティーバントは転がす
場所をバッターが決めてそこに転がします。
バッティングはトップからインパクトまで50cm程あり、強い打
球を遠くに飛ばす為にはバットを加速しなければいけないのでミー
トする確率は低くなります。しかしセーフティーバントは構えた位
置、すなわちバッティングでいうトップの位置で投球を待ち捉えれ
ばいいので、ミートする確率は何倍も高いはずです。
オーバーフェンスを打つバッティングを習得する事と、セーフティ
ーバントを習得する事ではどちらが時間が必要でしょう?
当然セーフティーバントを習得する方が短い時間で出来ますし、体
格に恵まれない選手でもハンデはなく同じに出来るはずです。
バスターは、セーフティースクイズを警戒されたり、野手に前進さ
れた時に必要な作戦ですし、送りバントを失敗してツーストライク
になっても、バスターが上手ければランナーを進める事も出来るの
で、技術を身に付ければ大きな武器になるはずです。
セーフティースクイズは、今や高校野球でもプロでも主流になって
います。
ただのスクイズでは、外されたら終わりです。セーフティースクイ
ズならストライクだけをやればいいので、外される心配はありませ
んし、相手が警戒してボールボールとなりフォアボールで出塁する
可能性も高まります。
コツとしては、バントの構えで待ちピッチャーゴロ以外を転がせば
まず点を取る事が出来ます。
但し、その前にバントの構えからヒッティングを匂わすエバースや、
バスターをほのめかしたりなどの、布石が必要です。
試合の序盤にこういった事をやっておけば、サインを盗まれない限
りは、思い切ったダッシュはしてこれないはずです。
高校野球の強豪校は、こういった戦術を当然やっているので、高校
へ行ってから覚えるのでは遅いので、今からこれらを習得しておけ
ば、ベンチ入りも近くなると思います。
よく中学生のうちは思い切り打たせればいいという指導者もいます
が、甲子園に出るチームのレギュラーはスケールが違います。いく
ら打ってもそのレベルには達するには時間が足りません。それなら
小技の利くオンリーワンの選手を目指すべきです。
強豪校のベンチ入りの条件は、バッティングがいいか、足が速いか、
守備が上手いか、それがなければバントの名手になりどんな時でも
ランナーを進められる、ツーストライク取られてもバスターで進め
られる技術があれば、監督は必ずその選手をベンチに置くはずです。
日野ボーイズでは、こういった先を見越した練習をたくさんしてい
ます。高校野球での活躍を目標にしている選手は、ぜひ一度練習を
見に来て下さい。
監督 佐藤
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