室内練習・ミーティング
2月27日(土) 於:室内及びVTR鑑賞
いつも通りにティーバッティングを打って、その後に今日は投球練習
を行いました。
小林は野球経験がないとはいえ、バッティングは正しい事を教えて行
けばそこそこは打てるとは思っていましたが、予想以上に急成長して
います。運動神経の良さと、上手くなろうとする努力の賜物とは思い
ますが、何より野球が楽しいと思ってくれているからだと思います。
そして投球に関しては、普通のレベルまで行くのは正直難しいと思っ
ていました。それは、投げるという動作は複雑な力の入れ方をするの
で、ゴールデンエイジと呼ばれる10歳くらいまでにしっかり投げて
おかないと、普通の投げ方が出来ないのが一般的だからです。
中学生になってから、右投げの子に左投げをさせても、野球をした事
の無い女の子の様な投げ方になってしまうものです。
実際日野ボーイズを始めて19年になりますが、学童から来てヒジの
使い方が悪い子が、中学できれいなヒジの使い方に変わった子はいま
せん。
しかし小林は、投げ方も非常に良くなっています。増島コーチに指導
を任せていますが、彼も初めはキャッチャーでしたが、ヒジの使い方
が非常に良いので、ピッチャーをさせ成功した一人です。中学を出る
時には東海大菅生の若林監督からスカウトされた程の逸材です。
その彼の経験と知識が、小林を変えたのかも知れませんが、野球をし
ていなかっただけに、間違った投げ方を脳が記憶していなかったのが
大きな要因かも知れません。
どちらにしろ、順調に成長しているので、私の目に間違いはなかった
と感じています。
バッティング練習の後、今日は一昨年巨人を退団した足のスペシャリ
スト鈴木尚広を特集した番組のVTRを見ました。
午後2時からのデーゲームなのに、あさ7時からグランド入りして入
念なアップから、数々のルーティーンをこなしていく姿をとらえてい
ます。その試合に出るかどうか分からないし、出ても盗塁をするたっ
た一球のスタートの為に7時間をかけて準備する姿は、真のプロフェ
ッショナルを感じるものがあります。
野球は準備で全てが決まります。中学生でも、次の日の天気を把握し、
どんな服装でいったらいいか、雨が降ったらどんな試合になるか、相
手チームはどんなチームかなど、情報を調べそれに対応していく事は
大切です。それを続けて行った先にあるプロフェッショナルプレイヤ
ーは、一球の為にも7時間をかけて準備するという事を理解してもら
えればいいかと思っています。
巨人軍菅野投手の、完璧な投球ホームを捉えた写真が新聞に載ってい
たので添付します。
投球で一番大切な事は、ステップした左ヒザが開かないという事かと
思います。その為にはつま先は少し閉じるべきで、その微妙なバラン
スを完璧にこなしている投球フォームかと思います。
どうしてもインステップしてしまう子が多いかと思いますが、インス
テップは頭ごなしに悪いと言っている訳ではなく、ピッチャーにイン
ステップして早い球を投げられたらこれ程いやな投手はいません。
Denaの山崎投手などはその最たる投手です。山崎投手にしたらそ
の投げ方が一番力が入り、コントロールもつくのでしょう。しかし体
への負担はかかってしまうはずで、下半身の衰えがステップしたヒザ
の緩みを生み、バランスを崩しているのかも知れません。
それに比べ阪神の西投手などは、オープンステップでコントロールを
重視し、但しステップした左足つま先は内側を向け、力のロスを防い
でいます。開きが早い様なフォームですが、球の回転数を上げ、球の
キレを増し、一見軽く投げている様なファオームから勢いのある投球
と抜群のコントロールで、打者を翻弄している投手です。
どのフォームがいい悪いとはいえず、結果を出せばそのフォームがい
いと言えるのかも知れませんが、基本と言えるオーソドックスな完璧
なフォームは菅野投手と言えると思います。
210228 巨人菅野
監督 佐藤
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